オーストラリアの森林火災 ①
こんばんは。
オーストラリアでは、2019年9月から2020年にかけて各地で大規模な森林火災が起こっていました。
私たちは今年の2月頃に実際に現地に行ったり、様々なところでインタビューを行なうなどして理解を深め、私たちができることを行なってきました。
今回は、この森林火災について紹介していこうと思います。
今回(オーストラリアの森林火災 ①)は、この森林火災の原因について紹介します。
そもそもオーストラリアではほぼ毎年のように森林火災が起こっています。
その原因は、自然現象によるものと人為的なものの2種類です。
まず、自然現象によるものとは主に乾燥気候です。空気が乾燥していると火がつきやすく、近くにあるものも乾燥していると燃え広がりやすくなるのです。
また、ユーカリの葉も火災原因のひとつです。ユーカリの葉は燃えやすく、テルペン*を放出します。気温が高いとその量が多くなるため、夏期にはユーカリ林のテルペン濃度はかなり上昇し、それのよって火がつきます。
そして、人為的なものとは主に放火です。具体例としては、故意に火をつけたとされるもの、火のついたタバコやマッチを廃棄したとされるものなど様々です。
※テルペン:イソプレンを構成単位とする炭化水素。植物や昆虫などによって作り出される生体物質。
では、なぜ昨年は大規模な火災になってしまったのでしょうか。
それは、昨年は例年に比べて約半分の降水量だったということもあり、ここ19年で最も雨が降らなかった年だったからです。
つまり、昨年のオーストラリアでは乾燥していたため火がつきやすく、すぐに燃え広がってしまったということです。
今回の火災で失われたのは森林だけではありません。
多くの家、動物、植物の命が奪われました。
次回以降は以下のような内容で紹介します。
「オーストラリアの森林火災 ②」:今回の森林火災における動物等について
「オーストラリアの森林火災 ③」:私たちが現地で感じたこと
「オーストラリアの森林火災 ④」:私たちが行なってきた取り組み等について
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も是非ご覧ください!
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